2013
06.02

診察室で泣いた日、お花見だんご。

Category: 検査
さて、少し間が空いてしまいましたが、治療開始時に受けた検査の続きです。何日か前から書こう書こうとしていたのに、この記事を書くのにだいぶ時間がかかってしまいました。

恐怖の卵管造影検査も終わり、その時に同時に受けた潜在性高プロラクチン血症検査(血液検査)の結果を聞きに行くことに。

その日は3月最後のよく晴れた土曜日で、病院が終わったらお弁当を持ってお花見に行こう♪と、夫と約束していました。すると、夫が「俺も一緒に病院に行く。」と。どうやら、前回の卵管造影検査の日に迷子になって病院まで行けなかったのが相当くやしかった様子。(笑)ということで、夫婦連れだって病院へ向かいました。

でもね、私の行っている病院は、診察室に入ったらまず内診なんです。
この日も、2人で一緒に診察室に入ったらすぐに「じゃ、下着をとって内診台へどうぞ」と。居場所がなくなった夫、すごすごと外の中待合室へ。結局せっかく来てくれたのに、夫はその後ずっと待合室で待機していました。後から聞いたら「もう一回入っていくタイミングが分からなかった。」とのこと。看護師さんに呼んでもらえば良かったね(^^;)


さて、内診が終わり、ふたたび診察室へ。するとそこで先生がこんな前置きを。

「りこさん、これまでいくつか検査が終わって色々なことがわかってきました。ちょっと今日はたくさん話をしますよ。いいですか?」

ん?何だろう、この覚悟しとけよ的な雰囲気。でも、抗核抗体値が高いことも、左卵管が詰まっていることも、前回までに分かってるし。薬も飲んでるし。私、すでにある程度自分の状況を自覚して受け入れてますよ。「はい、大丈夫です。」
そして、先生の説明が始まります。

まずは、前回受けた潜在性高プロラクチン血症検査の結果から。

☆負荷前・・・160.61(正常値:6.12〜30.54)
☆負荷後・・・248.47以上(測定可能範囲外)

潜在性どころか、単純に「高プロラクチン血症」でした。つまり、睡眠時とかストレス時とかに関係なく、常にプロラクチン値が高い状態でした。(つか、値たかっ。)プロラクチン値が高いと、排卵障害を起こす原因になるそうです。この日から毎晩寝る前に、テルグリドという薬を0.5錠ずつ飲むことになりました。

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ちょっと気になったこととして、高プロラクチン血症の原因の一つに、脳下垂体の腫瘍があるということ。(確率はごく稀。)現れる症状としては、頭痛、吐き気、めまい、視野狭窄。
実はこれ、少し心あたりがあります。1年くらい前から、原因不明のめまい(視界がフワフワする感じ)に悩まされていて、一時期神経内科や脳外科にかかったことがあるんです。
でも、その時に撮った脳のMRIでは特に問題なしと言われました。それが約半年前。ということで、とりあえず大丈夫だろうとあまり考えないことにしています。
けど怖いから、視野狭窄っぽい症状がもしも出てきたら、脳神経外科に行ってみようかな。。と、ビビリな私。
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そしてここからが先生の本題。

「りこさん、これまでの検査で、左卵管閉塞、抗核抗体値が高い、さらに高プロラクチン血症であることが分かりました。この結果を見てみるとね、あなたの場合、自然に自力で妊娠できる可能性は限りなくゼロに近い。つまり。人工授精、体外受精を視野に入れる必要があるということです。」



分かってたんです。
きっと、自力で自然に妊娠するのは無理なのかなぁと思って受診したんですから。
分かっていたままの結果を告げられたまでです。

でもね。ショックでした。
先生から改めて「自然妊娠する確率は限りなくゼロに近い。」と言われた、そのことがとってもショックでした。

そして、自分でも予期しなかったことに、その場でポロポロと涙をこぼしてしまいました。頑張ってこらえたけど止ることができず、油断したら嗚咽が漏れてしまいそうなくらいに涙を流してしまいました。

嫌いなんです、私。人前で泣くの。どんなに感動的な映画やドラマを見ても、人前じゃ泣かないタイプです。親の前でもめったに泣きません。今までのどの卒業式でも泣きませんでした。なぜだか唯一、夫の前でだけは素直に泣けます。
そんな私が、先生の前であんなにも泣いてしまいました。それくらいショックでした。


今となっては何がショックだったのかよく分かりません。
「妊娠できない」という事実よりも、「妊娠できない=女性失格」ってこと?人間としてまともに機能できないってこと?子孫を残すっていう超基本的なことができないって、人間失格?生き物失格?
みたいな考えに一瞬にしてとらわれてしまっていたのかもしれません。


でも泣いてばっかりじゃダメ。ちゃんと話を聞かないと。先生は私が泣きやむのを待ってくれています。あとにもたくさん患者さんが待ってるのに。
(というか、この時こそ夫に一緒に聞いていてほしかった。。このとき夫は、待合室でボケーーーっとしていたそうです。笑)

先生は、私に今後の治療方法の選択肢について話をしてくれました。タイミング療法、人工授精、体外受精の3つ。後者に行くにつれて、かかる費用も負担も大きくなります。

☆タイミング療法は、服薬しながら定期的に病院に通い、排卵時期を確認しながら夫婦でタイミングを取る方法。費用は通院と薬代くらいなので月に1~2万円程度。身体的負担も薬の副作用くらいでそう大きくはありません。

☆人工授精は、夫の精子を私の膣内に人工的に注入する方法。成功率は10~20%で、費用は1回あたり2~3万円程度。こちらも、身体的な負担はそれほど大きくなさそう。ただ、夫に精液をとってもらう負担が増えてしまいますね。

☆体外受精は、それぞれ採取した卵子と精子を人工的に対外で受精させた後、受精卵(胚)を子宮の中に戻す方法。成功率は20~30%で、費用は1回あたり50~60万円。夫が精液をとらなければいけない負担に加え、私にも採卵という負担がかかります。これがかなり痛いらしい。。

先生が言うには、自然妊娠の可能性がゼロと決まったわけじゃないし、まだ20代だからしばらくはタイミング療法でも良いかもしれない。でも、あと残っている検査(夫の精液検査、私の抗精子抗体検査)に引っかかってしまったら、いきなり体外受精にスキップしなければいけない。とのことでした。


そのあと、不妊カウンセラーの方から精液検査の検査方法の説明を受けて、その日はとりあえず終了。待合室で待つ夫のもとへ。夫の顔を見ると、おさまっていた涙がまたあふれてきてしまいました。これからこの人に、「自然に妊娠するのは難しいかもしれない」ということを話さなきゃいけないなんて。
しかもその日は土曜日。待合室には、妊婦検診に来たと思われる幸せそうな夫婦やカップルが何組もいました。もう、夫に申し訳ないという気持ちを押さえることができませんでした。

お会計を終えて車に戻ると、夫はゆっくり話を聞いてくれました。話し終わって、最後に夫に「ごめんね。」と言った後、もう何も言えなくなってただ泣いていました。悲しかったし、悔しかったし、辛かったし、本当に申し訳なかった。

「家に帰ろう。お花見は今度行こう。」
夫はそう言って車を出してくれたのですが、このまま家に帰たらその日一日泣いて過ごしてしまいそうで、家の中に悲しさが染みついてしまいそうで、嫌でした。家が辛い場所になってしまいそうで、この悲しさを直接的に家の中に持ち込みたくありませんでした。
どうしてもお花見をしたいと言い張り、コンビニでお弁当とお菓子を買って、桜がきれいな近くの総合公園へ。

きっと、夫は無理矢理つきあってくれたと思います。そんな状態の私と一緒にお花見したくなかっただろうし、夫だって、今日告げられた事実にショックを受けていただろうし。


公園は、満開の桜が咲き乱れていて、さっきまでのショックが嘘みたいにのどかで幸せな空間でした。並んで芝生に座って、コンビニの助六寿司とみたらし団子を食べて、気付いたら二人で笑いながら楽しくおしゃべりをしていました。

来てよかった。あのまま、泣いたまま家に帰らなくてよかった。

満開の桜と青々とした芝生を見ながら一緒にお団子を食べてくれる人がいる。それだけで私は幸せだなぁとしみじみ思いました。きっと、今年のお花見のことはずっと忘れないと思います。

お花見だんご


夜中に書いているので(夫は仕事で泊まり)、なんだか感傷的になってきちゃいました。
今日はそろそろ寝ます。おやすみなさい。


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