2016
02.22

FT(卵管鏡下卵管形成術)おわりました。

Category: 不妊治療
先週の金曜日、FT手術(卵管鏡下卵管形成術)を受けてきました。
手術は無事に終了し、少し懸念点は残ったものの、
半年間はホルモン補充などをしながらのタイミング法をしていくことになりました。

自分自身の備忘録と
今後、FTを受けられる方の参考になるかもしれませんので、
当日のことを記録しておこうと思います。

1)病院へ。認識の誤りに気づく。

いよいよ卵管が開通するのかとワクワクしていたものの、
「あれ?静脈麻酔って全身麻酔じゃない?寝ちゃうヤツじゃない?」と、
病院に向かう車中でふと気づく私。

前週の手術説明の時に、静脈麻酔をすると言われていたのですが、
なぜか「あ~、局所麻酔的なモノね。」と思っていたんです。
「手術って言っても30分で終わるからね。検査に近い感じだよ。」
って看護師さんも言ってたし、なんとなく気軽に構えてたんだけど、
静脈麻酔ってそうじゃない!意識がなくなるアレだ!
なにそれ、めっちゃ手術じゃん。(だから最初からそう言ってる。)

この辺から、ワクワクより恐怖がまさり始めます。

2)受付。点滴4回の試練。

病院で受付を済ませると、さっそく病室のベッドへ。
(日帰りだけど入院扱いなので、ちゃんと病室があてがわれてた。)

患者用の手術着に着替えて
まずは栄養補充のための輸液を点滴するのだけれど、
私の血管が悪いのか看護師さんの腕が悪い(失礼)のか点滴注射がことごとく失敗。
途中、血管外に液が入って腕が見る見る間に膨れ上がったりと紆余曲折を経て・・・・・・
4度目の正直でなんとか手の甲に点滴針が挿さりました。
う~、痛かった。
手術後3日たった今もまだ内出血のアトが消えないです(涙)

ここまでですでに1時間が経過。
本当ならもう手術が始まる時間なのだけど、開始時刻を遅らせることに。

3)いよいよ手術室へ。そこは羞恥心の巣窟だった。

小1時間待って、ようやく手術室に移動です。
点滴スタンドをがらがら引きずって、歩いて手術室へ。
手術室って、可動式ベッドとかで運ばれるイメージだったんだけど、
歩いてドアから入りました。てくてく。

入ると、麻酔科医?看護師さん?が3人いて、
ドアが閉まるなり、「スボンと下着を脱いで台に上がってくださいね~」とのこと。
素直に従い、下半身まる出しで、けっこう高い台によじ登る私。
惨め・・・惨めだわ。この格好、なんだかとっても惨めだわっ!

分娩台のようなその台によじ登ると同時に、分娩スタイルで四肢をベルト拘束。
さながら磔の刑です。しかもかなりアクロバティックで羞恥心満載な。

そんなこんなしていると、手術室へ先生が入ってきました。

4)手術。

さっそく麻酔スタートです。

と思ったら、さっそく先生がわっさわっさと手術部分の消毒開始。
わりと派手に管やら棒やらを突っ込まれている感覚があって
普段の内診よりもけっこう痛い。

同時進行で、麻酔担当の方が話しかけてきます。
なんだかもう、状況に適応するのに私の脳ミソさん必死。
「まず、肩に注射して、その後点滴から麻酔を入れますね。
 肩の注射が結構痛いと思うけど我慢してね~。」
といわれたものの、大した痛みもなくあっさり肩の注射終了。
さっきの点滴失敗×4回の方がよっぽど痛かったです(苦笑)
ちなみにこの肩の注射、ブスコパンという腸の働きを穏やかにする薬でした。

で、次にいよいよ静脈麻酔。
「点滴に麻酔薬を注入するから、一緒に数を数えてくださいね。
 すぐにぼんやりしてきますからね~。」

ん?ぼんやり?寝るんじゃないの?

「完全に寝ちゃう人もいるけど、たいがいはうっすら意識がありますよ~。
 お酒に強い人だと、結構しっかり目が覚めてるし。
 それでも痛みはコントロールするから安心してくださいね。
 用があったり危なくなったらすぐに起こすから大丈夫っ!」

えー、むしろ寝たい。知らないうちに終わってて欲しいんだけど。
と思っているうちに、麻酔薬注入。看護師さんがカウントを始めます。
私も促されて、一緒に声をだして数を数える。

「い~ち、に~い、さぁ~ん、し~い、ごぉ~お・・・・」

いつ眠くなるのかな?もうすぐかな?

「・・・・ごじゅうろ~く、ごじゅうな~な、ごじゅうは~ち。」

まだ寝ない。
どうも、看護師さんの目論見では10あたりで寝るはずだったみたいですが、
ぜんぜん寝ない32歳。
お酒、強くはないけど弱くもないっていう程度なんですが。おかしいなぁ。

なんてことを思っていた次の瞬間、鋭い痛みに襲われて
思わず「いたい~!いたい!」と声が出る。目もぱっちり覚める。
あれ、でもなんだかうまくしゃべれない。やっと効いてきたのかも。
れも先生、まら私起ひへます。
まら完全に麻酔効いてないはら、もうひょっと待ってくらはい。(完全に変な人)

「もうあとちょっとで終わるからね~。ほら、最後。がんばって~。」

へ?今はじまったとこじゃん。
そんな慰めいらないです。痛いんです。麻酔調整してください。

とか思っていたら、本当に手術終了。
枕元にやってきて、「お疲れ様でした。(ニコッ)」と微笑む先生。
(笑顔の素敵な先生なんです。)

わけも分からずそのまま移動用ベッドに移され、病室へ送還。

あとから聞いた話では、なかなか麻酔が効かないと思っていたら
突然意識がガクンと落ちたそうです。
術中に血圧もだいぶ下がったらしくて、途中で慌てて起こされたとのこと。

ということは、手術中はがっつり寝ていたということですね。
痛みで意識がハッキリしたと思っていたけど、
それまでにさんざん看護師さんたちが呼びかけて起こしてくれたみたいです。
ぜんっぜん覚えてないけど。

「も~、全然目を覚まさないからけっこう焦ったのよ~。」
と、手術後に看護師さんと笑い話ができて良かったです。
生きてるって素晴らしい。

5)手術後。ひたすらまどろみつつアメを舐める。

手術が終わると、待合室で待っていた夫も戻ってきてくれました。
そこから2時間、ひたすらまどろむ。
途中で看護師さんが持ってきてくれたお茶と飴を舐めながら過ごします。
麻酔の副作用なのか乾燥してるからなのか、異様にのどが渇いて痛い。
前日から絶食だったので、いきなり食べ物だと刺激が強いということで
飴をもらったのだけど、何よりもいたむ喉に潤いをくれて、
人生で食べた飴で一番おいしかったです。

自分では目が覚めていて横になっているだけのつもりだけど、
夫いわく「ずーっと寝てたよ。」とのこと。
この時間のために本を持って行っていたのに、結局1文字も読めず。
2時間もすると目もハッキリ覚めてきて、
まだフラフラしつつもトイレに行けるようにもなりました。


6)診察。手術の結果をきく。そして目からウロコ。

夕方になると、点滴をつけたまま夫と一緒に診察室に呼ばれました。
手術の結果を聞くためです。
なるほど、時々診察室前の待合場に現れる入院着の人たちは、
今日の私みたいな人たちだったのか、とガッテン。

内視鏡で撮った動画を見ながら、先生からの説明。

・両卵管とも、ほぼ完全に閉塞していた。特に右。

・手術で無事に開通できた。

・私の不妊は、卵子と精子がそもそも出会えていなかったことが原因と思われる。
 ぶじ開通したので、出会えさえすれば妊娠に至る可能性は十分ある。

・ただし、もともと体の構造的に卵管の太さが細いことが判明したので、
 精子や受精卵がスイスイ通りやすくなったかというと、そうとも言えない。

・閉塞原因は、卵管の癒着だと思われる。(何かが詰まっていたわけではない。)

・FT後の妊娠成功率は約4割。

というものでした。

これらの状態と私の年齢を考慮して、
とりあえずこれから半年間、ホルモン補充をしながらの
タイミング法を行っていくことになりました。
これでダメなら、人工授精も大した効果が望めないということになるので、
体外受精へステップアップです。
うー、半年以内に嬉しい結果を出したい!

ちょっと気になった卵管の癒着ですが、主な原因は3つ考えられるそうです。

1)クラミジア
2)何らかの原因で細菌感染などで炎症を起こした部分が癒着した
3)子宮内膜症

1)については私は感染している様子はないということで、
2)か3)だろうということでした。
細菌感染はもう調べようもないですが、内膜症はちょっと心当たりあり。
内膜症の治療も方法はあるけれど、本当にそれが原因かわからないし、
私の一番の目的は妊娠。
それに向けた治療を進めることが最善だという結論になりました。
内膜症が原因なら、早く妊娠するほど内膜ができる機会も減るから、
再癒着の可能性も減りそう。シロウト考えだけど。

幸い、この日同時にやってもらった夫の精液検査では、
先生もチラ見で笑っちゃうほど元気な夫の分身クンたちをたくさん確認。
多少通り道(卵管)は狭くても、それを凌ぐほどの元気を見せてくれるはず。
卵管の先で待ってるよ~。はやくおいで~。


ときに、説明の中で目からウロコなお話がありました。

右の卵管が特に狭くて癒着してると言われて、
実はちょっと落ち込んだんです。
というのも、前の病院でダラダラと続けていたタイミング法では、
ほとんどいつも右の卵巣からばかり排卵していたから。
せっかく排卵しても、狭い方の卵管じゃ妊娠率低いんでしょうかね・・って
ちょっとぼやいちゃったんですが、先生、真っ向から否定。ズバッ。

私、右側の卵巣から排卵された卵子は右の卵管から、
左卵巣から排卵された卵子は左の卵管から
取り込まれるものだと思っていたんです。
でも、どうやらそうじゃないのだと。
排卵された卵子は、反対側の卵管から取り込まれることもあるのだとか。
えー!!
にわかには信じられなかったのですが、考えてみたら
子宮と卵巣ってこういうふうな↓位置関係なんですよね。

子宮と卵巣
(http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-A/FAQ-A0.html より)

普段、左側のような平面の図を見ることが多いから
なんとなく左右の卵管采(卵管の出口)って離れているイメージだったけど
実は子宮の裏側に並んでるんですよね。(たぶん)
たまに、卵巣に卵管采がべったりくっついているような図も見かけるので、
排卵後はすぐに近くの卵管に吸い込まれていくのだと思っていました。
先生いわく、排卵されてプカプカしている卵を
どちらかの卵管采がキャッチして卵管内に送るのだとか。

え~、でもそれって「ごく稀にそういうことも起こりうる」的な話でしょ?
言うてもやっぱり9割以上くらいの確率で、排卵された側から吸い込まれるんでしょ?
と思いきや、予想以上の高確率で反対側の卵管に卵子が取り込まれるということが
最近科学的にも裏付けられ始めているようで、こんな記事も見つけました。

片側卵管切除後に反対の卵管に取り組まれて自然妊娠する確率

すごいすごい。知らなかった。
こんな感動的な未知の事実をサラリと教えて勇気づけてくれた先生、
本当にありがとう!

7)お会計。手術その後。

さて、そんなこんなで気分も上がったところで退院です。
フラフラするものの麻酔も覚めてちゃんと歩けるし、帰宅許可が出ました。

会計窓口で忘れずに限度額認定証を出して、
「9万円出せばお釣りが来るわ~♪高額療養費制度バンザイ!」
と思っていた私に示された支払額は、なんと約6万円。

え?なんで?安くて嬉しいけど、なんで?
予定では、自己負担額は87,430円だったはず。

なんと私、年収150~200万円程度という、ギリ扶養を外れてしまう
賢くない働き方をしているので、夫とは収入を切り分けて
「標準報酬月額(つまり収入)がとても低い人」という扱いになるのだとか。
よって、支払限度額が57,600円で済んでしまいました。
これに夫の精液検査代を足して、約6万円の支払いなり。

民間保険で10万円の給付金をもらえるので、
結果的に儲かっちゃったような形になりました。
(保険料払ってるから、儲かったわけではないんですけどね。)

何度も言うけど、日本の医療保険制度さまさまです。


ようやくたらふく食べられるぞー!わーい!
と思って帰宅したものの、麻酔の副作用なのか吐き気とめまいに襲われ、
当日はあまり食べられず。
翌日からは体調もほとんど元に戻って、お出かけできるようになりました。

本日、手術から3日目、まだ時々生理痛のようなお腹の痛みと
少量の出血は続いています。おりものシートじゃ少し心配という位の量。

が、体調は概ね良好です。
なにより、手術が成功したという嬉しさから、とっても清々しい気分です。

長くなりましたが、以上が私のFT手術レポです。

次の通院は手術からちょうど1週間後の今週金曜日。
早く出血がおさまって、今期からさっそくタイミング法を始められるといいな。

おつかれさま、自分。
そして仕事を休んでずっと付き添ってくれた夫、ありがとう!



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