2017
02.20

手術結果まとめ

Category: 不妊治療
さて。
いい加減、手術について書いておこうと思います。

気付けば、手術から約1か月が経過してしまいました。
なんたる筆不精。

あれもこれも書くと長ーくなっちゃうので、
今回は結果についてまとめたいと思います。
私も忘れちゃいそう(忘れかけてる)なので備忘録。と、復習。

今回、私が受けた手術は、
腹腔鏡下手術(ラパロスコープ)です。
腹腔鏡と一口に言っても、その目的によって
何のための手術なのかは様々ですが、
私が手術をした目的は、

・(タイミングで妊娠しないので)お腹の中を覗いてみて、
・内診やエコーでは分からない問題があるかどうかを確認し、
・もしその場で対処できる問題が見つかれば、処置してしまう。

ことでした。

一番疑われる原因は、「子宮内膜症」です。
私は生理の時に痛み(お恥ずかしいですが、肛門の奥が
痛みに驚いてお尻を浮かしてしまうほど、ズキーン!と痛む)があるので
内膜症が十分に疑われました。

なので、先生の見立てとしては、
「内膜症が不妊の原因かも。でも診察する限りそうひどくないと思う。
早いうちに腹腔鏡で確認して、見つかったら取っちゃいましょう。」
というものでした。

内膜症については、自分なりにネットでいろいろ勉強して
だいぶ分かった気になってから入院したのですが、
手術前日に先生からの説明を受けて、
自分が全然わかっていなかったことを知りました。
無知の知。
一つ賢くなりましたよ、私。

以下、私なりに理解したことを図説します。
画力については、「画伯」を自認しているので、
コメントは受け付けません。どうぞご寛容に…。

※※※
以下は、おそらく素人にもわかりやすいように
先生がざっくりと要約してくれたであろう説明内容を、
手術前の恐怖におののいたど素人が、足りない頭で一生懸命
理解できた内容にすぎないので、間違っていることがあるかもしれません。
あくまで一個人がこうだと認識したという程度の参考情報としてとらえてください。
※※※

1.構造(子宮・卵管・卵巣・ダグラス窩)
女性器の構造
※「卵管采」が「卵采管」になってますね。失礼(^^;)

まず、これが子宮・卵管・卵巣の位置関係です。
よく、保健の教科書とかに女性器の断面図が載っていますが、
あれを、断面ではなく外側から見た状態と思っていただければ。
私は、断面図になじみがあったので最初は違和感がありましたが、
実際の症例写真などを見せてもらうと、まさにこの絵の通りでした。

私の画力では伝わらないと思うので、
こちらのサイトの下の方にある図を参考にしてもらえればと思います。

で、ここで大事なのが、「ダグラス窩」
みなさん、どういうモノか答えられます?
私は恥ずかしながら、聞いたことあるけど説明はできませんでした。

ダグラス窩というのは、いわゆる「臓器同士の間にできるくぼみ」です。
これがどういう働きをしているかは、この後。


2.排卵の仕組み
排卵の仕組み


卵巣から排卵した卵子は、先ほどのダグラス窩へ落ちてゆきます。
このダグラス窩というのは、体液で満たされている
「池」のようなものなのだそうです。(素人向けの説明と思いますが。)
ここに、排卵された卵子が、ポチャンと落ちてきます。
それを、卵管の先っぽにある卵管采が、バキュームのように
ダグラス窩にたまっている体液ごと、卵管に吸い上げるのだそうです。

で、無事に吸い上げられた卵子は、卵管内で精子と出会い、受精。
子宮内に運ばれて着床となります。
小さな精子と小さな卵子が出会う確率が高くなるよう、
卵管って細くなっているのだそうです。人体ってすごい!


3.内膜症になると・・

で、これが子宮内膜症になるとどうなるのか。

子宮内膜症とは、本来、内膜ができるべき子宮の内側以外のところに
子宮内膜(血液の塊のような膜)ができてしまう、というものです。
毎月の生理に合わせて、子宮外にできた内膜もきちんと剥がれ落ち、
また次の周期には内膜が分厚くなる…というサイクルを繰り返します。
一度内膜ができるとそこには「根っこ」ができて、
以降、毎月同じ場所で内膜が分厚くなる→剥がれるを繰り返します。

子宮の中にできる正常な内膜は、剥がれ落ちると
膣を通って体外に「経血」として出てゆくわけですが、
子宮の外(つまり出口のない体内)にできてしまった内膜は、
剥がれても出ていく先がありません。
内膜症になると

すると、たとえば子宮の外側や卵管・卵巣にできた内膜は、
↑このように、ダグラス窩に向かって剥がれ落ちてゆきます。
剥がれた内膜は経血、つまり血なので、
ダグラス窩にたまっている体液が、血液で濁ってしまいます。

そして身体は、予期せぬところにたまった血液を
炎症性のものだと判断して、免疫機能を働かせるのだそうです。
そんなダグラス窩の池に卵子が落ちてくるとどうなるか…。
身体の免疫機能によって、卵子は攻撃され、弱ってしまうのだそうです。

さらに、炎症物質の溜まった濁った液体を吸い込み続けた卵管は
癒着や閉塞を起こしやすくなってしまうのだとか。

これが、子宮内膜症が不妊の原因になり得る仕組みです。

もし、ラパロスコープで子宮内膜症が見つかれば、
その場で取ってしまえばいいわけです。
残念ながら内膜症は半年以降に再発する率が高いそうなのですが、
ひとまず半年間は、内膜症を原因とした不妊の悪循環を断ち切ることができます。
ラパロ後の半年間がゴールデン期間と呼ばれるのは、
そういう意味なのだと思います。


ということで、どちらかというと
「子宮内膜症が見つかることを期待して」手術に臨んだわけです。
原因を見つけてもらって、取ってもらおう!という発想で。



そして手術の結果。

内膜症はありませんでした。


なにそれー。はーーー?
って思いましたよ。あんなに恐怖を乗り越えて手術したのに。

先生から受けた説明によれば、

・子宮(外側)に筋腫があったので切除した。
 実は、子宮内にも筋腫があることは前々から分かっているけれど、
 着床に影響しにくい場所だし、子宮を切るとその後半年は
 妊娠が禁忌となってしまうので、あえて温存しています。

・何らかの原因によって、左側の卵巣と卵管が
 腸とひどく癒着し、腸と一体化してしまっている。
 もう、どれが卵管でどれが卵巣なのか不明なほど形を成していない。

・よって、左卵巣からは、もう長いこと排卵していないと思われる。
 ただし、ホルモン生成はきちんとできているっぽい。

・同じく、癒着によって直腸がゆがみ、
 本来ならダグラス窩のくぼみがあるところまで腸がせり出してきている。
 結果、ダグラス窩がほとんど存在しない状態。

・去年FTをしているが、やっぱり右の卵管は狭い。
 特に、卵管采に近い先っぽの部分。
 あらためて今回経腟でFTしたが、通水検査をしても
 圧力をかけないと水が出てこないくらいの状態。

・右の卵管采も、若干癒着していた。FTによって改善済み。

ということで、それらをまとめたのが以下の絵です。

手術結果


もうね、左の卵巣周辺の写真を見て
私も夫もびっくりしました。
卵巣って、写真で見ると白くて、素人でもすぐに
それとわかるような見た目なんですけれど、
私のはもう、左側全体がのっぺりとしたただの壁になっていて
「え?この壁の模様みたいなやつが卵巣ですか?もしかして?」
状態でした。

先生も、ここまで癒着して腸と一体化してしまっているものは
初めて見たのだそうで。

そのあたりの癒着に持ち上げられるようにして、
本当だったらダグラス窩があるあたりにも、
直腸が盛り上がってきてコンニチハしていました。

ここまでの癒着だと、無理にはがそうとすると
腸に穴をあけちゃって不妊治療どころではなくなってしまうので、
癒着をはがすことはせず、そのまま閉じたそうです。
インオペってやつですねー。
(他はちゃんと施術してもらってるので違います。言ってみたかっただけ。)

何が癒着の原因なのかは、今となっては分からないそうで。
子供の頃に盲腸の手術をしていますが、盲腸って右側だし。
腹部の大きな病気ってしたことないし、性病もない。
不明のままです。なんかスッキリしないけど、致し方ない。


ということで、まとめると。

左側はあきらめよ。
幸い機能が残っている右側も、卵管が極端に狭い。
そもそも、卵子を受け止めるダグラス窩が存在しないも同然。

という時点で、私たちからは自然妊娠の道も人工授精の道も
ほぼ断たれた状態であるということが明らかになりました。


そりゃ、ショックでした。
呆然としました。

が。

術前にしっかり説明を受けて、
いろんな構造や仕組みを理解していたので、
結果の説明を受けた時には「あーそりゃそうだよね。無理だよね」と、
冷静に受け止めることができました。

きちんと説明してくださる先生に執刀してもらってよかったと思います。

ここからは体外受精に進むか、
自然妊娠という一縷の望み(奇跡)は残しつつも、
子供はあきらめるかということになります。

以前は、体外受精に対してどうしても拒否感がぬぐえなかったのですが、
ここまでくると、ステップアップしてみてもいいかな、という気持ちになってきました。
15年、20年たって閉経した時に、
「あの時、やろうと思えばできたのに」
って、後悔したくないと思ったんです。

通っているクリニックでは、体外受精に進む前に、
夫婦とカウンセラーの方とで、2時間の面談と
簡単な小テスト(ちゃんと夫婦ともに理解して進もうとしているか)を
受けることになっています。

夫とは、ひとまず半年(6月まで)、タイミング法を続けてみて、
ダメだったら体外も考えてみようという話をしました。
そして、まずは面談だけでも受けてみようかな、と思っています。


そうそう、先ほどの絵には描きませんでしたが、
今回の手術では「卵巣多孔術」という施術もしてもらいました。
卵巣にたくさんの穴をあけて(私の場合は右だけ27個の穴を開けた)、
薬を効きやすくしたり、排卵しやすくしたりするのだそうです。

写真を見せてもらいましたが、私の卵巣、
まるでゴルフボールみたいになっていました。ちょっとびっくり(^^;)

面談の予約が取れるまでにしばらくかかりそうなので、
これで排卵が促されて、それまでに自然妊娠できちゃったりしてー!
なんて、いまだに望みを捨てられない私です。

我ながら、往生際が悪いなー(苦笑)


はぁ。思ってはいたけれど、長くなりました。
でも、振り返る良い機会になりました。
お付き合いいただいてありがとうございます。

今日はこれにて。





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