2017
04.25

10割負担ってそういうこと。

Category: 不妊あるある
あと1週間ほどすると、生理がやってくる予定です。
生理が来たら受診して、いよいよ体外受精のスタート。
ドキドキ…!

と思っていたのですが。
数日前からつらいカンジタの症状が出てきてしまって、
急きょ予定外に受診してきました。

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ちなみに、カンジ「ダ」とカンジ「タ」どっちだっけ??
と思って先ほどググったのですが、
カンジ「ダ」菌によって引き起こされる症状を
カンジ「タ」症というらしいです。へー!知らなかった!
-------

無事に診察してもらえ、
服用中の漢方がそろそろ少なくなってきていたことを思い出したので
「ついでにいつもの漢方も処方お願いします。」
とお願いしました。すると、

「次からは自由診療で全部10割負担になっちゃうからね。
 今日なら数千円でお薬出してあげられるから、
 今日来てくれてタイミングよかったよ~。」

と、先生。

あーそっかそっか。
体外受精って保険適用外ですもんね。
ほんとだ。よかったー、漢方のこと思い出して♪

・・・って、待て。

すっかり忘れていましたが、
体外受精=保険適用外っていうことは、
ひとたび治療を始めてしまえば、それ以降の受診は
ぜーーーんぶ全額自己負担しなければいけない
ということになるわけです。

いや、なに言うてるん?当たり前やん。

って思われますよね。
私も思う。(え、どの口が?)

分かっていたんですけれど、分かっていなかったんです。

体外を始めたらお金がかかる。月にウン十万かかる。
ということは理解していましたが、それは
採卵で●万円、培養に●万円、移植で●万円・・・
だから数十万かかっちゃうなー。みたいに思っていたんです。

でも、よく考えてみれば、今まで受けていたような
エコー(超音波)検査や投薬、注射なんかもすべて
3割負担から10割負担にアップするんですよね。
ということは、今まで3千円で済んでいた診察でも、
同じことをしているのに1万円払わないといけなくなるわけで。

あー、すっかり忘れていました。
そうだ。そういうところでも、チリツモで高くなってくるんだ。。。


日本では基本的に混合診療が認められていないので、
たとえばその日の診察でエコー検査・注射・投薬をした場合、
「エコーだけ自費診療(10割)で注射・投薬は保険診療(3割)ね。」
みたいなことはできません。
体外受精は保険適用が認められていないので、
体外受精のために行う医療行為は、すべて自費負担になります。

体外を始めると、エコー検査などのために受診する回数も
これまで(タイミング法)よりかなり増えます。
その都度、7割分の負担増。

うーむ。こりゃ大変だ。

あわてて助成金の受給資格を確認しました(^_^;)
前年の所得が730万円を超えると助成金がもらえないのですが、
わが家の収入なら、助成金を受け取れるみたいです。
よかったー。

これは「所得」で計算するので、「収入が730万円」ではないです。
ここ、要注意!!たとえば年収800万でも、受給できる可能性は高いです。

自営業のご家庭のことはよく分かりませんが、
勤め人のご家庭であれば、「所得」は、手取り額よりも
さらに少ない金額になることが多いと思います。
夫婦のいずれかがパート勤めなら意外と受け取れる人が多いと思うので
源泉徴収票を用意して、まずは計算してみることをオススメします。
(確定申告をした人は、申告後の本人控えを見るべし。)

細かい計算をしていないのであくまでも個人的感覚ですが、
夫婦あわせて「額面」収入が1千万円くらいあると、おそらく
所得制限に引っかかっちゃうのでは、と思います。


ちなみに、体外が始まったら必要になると思われる受診の機会です↓

・排卵日直前まで(卵を取り出すまで)
→排卵誘発のために何度か通院(または自己注射)。

・排卵日前後の数日間(卵を取り出して受精させ、育てる)
→採卵や移植のために何度か通院。
 卵を培養してもらうのにも費用がかかる。
 凍結になれば、凍結保存料も別途かかる。

・受精卵の移植後(卵をお腹に戻した後)
→副作用チェックなどのため、複数回通院してエコー検査。

これ全部10割負担かー。あははは・・・( )
うーん、早く結果出したいな!




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2017
04.13

体外受精へ。

Category: 不妊治療
先日、通院しているクリニックで
不妊カウンセラーさんとの夫婦面談を受けてきました。

じっくり2時間強。
事前にテキストを渡され、予習した上での面談。
まずは理解度テスト。
それから丁寧なレクチャーと、質問への受け答え。

ぐったりしましたが、とても実のある時間でした。
(理解度テストは夫婦そろって満点!わーい。)


結果、早ければ来週期からでも
体外受精(場合によっては顕微授精)にステップアップすることを決めました。

面談前からほぼ気持ちは固まっていたのですが、
正直、「もうちょっとタイミングで様子を見ても‥」みたいな気持ちが
どこかにあり、なんとなく決断まで至りませんでした。
いつまでたっても往生際の悪い私です。

でも面談を受けてみて、
やはり少しでも若い年齢でチャレンジした方が良いこと。
2月に受けた手術からあまり間をあけない方が成功率が上がるだろうこと。
などなど、色々な話を聞くことができ、
「やるなら今だ!迷っているのはモッタイない!」
と思えるに至りました。

もちろん、リスクや副作用、
成功率という数字についての考え方、
治療を始めることによって出るだろう様々な影響など、
好ましくない側面からの話も聞いたうえでの、納得した結論です。

主治医の先生が、

「治療するのはあくまでもご夫婦だからね。
こちら(病院)からこうしなさいと無理強いすることは
基本的にありません。希望は何でも言ってくださいね。」

という方針で、自分のペースで安心して治療していけそうだと
思えたのも、決断の大きな決め手でした。


はーーー。
ここまで長かった。

29歳で治療を始めて、
体外受精を受け入れられるようになるまで丸4年。
なんてめんどくさい女なんでしょう(笑)

でもきっと、手術を受けてみて
現実を目の当たりにできたからこそ、
こんなにすっきりと受入れることができたのだと思います。
怖かったけど、手術を受けてみて本当に良かった。


仕事(フルタイムのパート)との両立をどうするか考えましたが、
とりあえずは今まで通り仕事をつづけながら
治療を始めてみようと思います。
カウンセラーさんからも、できれば仕事は何かしらの形で
続けておいた方が良いよ、とアドバイスをもらいました。
お金のこともそうだけど、仕事を辞めて自由な時間が増えると
どうしてもあれこれ考えすぎてしまって、精神衛生上よくないと。

うん、リアルに想像できます。そういう私・・・苦笑

幸い、職場の上司はとても理解がある方々で
雇用形態の変更や退職まで視野に入れていることを踏まえて
相談を持っていくと、

「治療を最優先に考えてやりなさい。
 有休をめいっぱい活用して、なんなら週1でも2でも
 できる範囲で出勤すればよい。
 いてくれるだけでこちらは助かるから、気にせずにね。
 雇用形態もお給料も、今のまま変わらずいてくれていいよ。」

と言ってくださいました。
上司は医療関係者で、中には不妊治療を経験した方もいるので、
細かな説明をせずとも色々察してもらえたというのも有難かったです。

ただ正直、だからこそ心苦しいような気もしてしまうのですが、
ここは図太く、お気持ちに甘えてしまおうと思います。
さすがに週1出勤じゃ雇用契約上問題があるので(^^;)、
できる範囲でストレスフリーに働かせてもらおう~っと。
もし無理が出て来たら、またその時考えることにします。


さてさて。
早ければ5月からさっそく治療スタートです。

不安も恐怖もありますが、楽しみな気持ちの方が勝っています。
なんだか、秋ごろにはもう妊娠できているような気持にさえなってきた!
(やると決めるととたんにプラス思考。笑)


面談の帰り、せっかく夫婦で休みを取ったので
ちょっと早いとは思いつつも、お花見をしてきました。

お花見2017

ぜんぜん咲いてな~い。
天気もイマイチ~。
そして提灯がセンスな~い(笑)

思えば4年前のちょうど今頃
自然妊娠は厳しいかもしれないと宣告されて、
病院の帰りに泣きながら夫とお花見をしたのでした。

どん底まで落ち込んだ悲しさを、夫と満開の桜に癒してもらい、
「今日のお花見のことは一生忘れないな。」と思ったものです。
(今考えれば、何を悲劇のヒロインになっていたんだと思いますが・・^^;)

奇しくも4年後、今度は体外受精の決心をした帰り道に
またお花見をすることになったわけです。

桜に背中を押される私の不妊治療。

4年前は、あとは散るばかりの満開の桜に囲まれたお花見でしたが、
今回はこれから咲くたくさんの蕾を愛でる花見になりました。

うんうん、縁起がいい気がしてきた。(プラス思考)
「サクラサク」報告ができるといいなぁと思います。

桜咲けーっ!!!


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2017
03.31

不妊治療を始める・始めた人に伝えたいこと

Category: 不妊治療
来週、体外受精に向けた夫婦面談を受けることにしました。
例によって、1か月待ちでようやく回ってきた予約日です。

前回受けた手術の結果、今、わたしたち夫婦は

・積極的な治療はあきらめるか?
・体外受精に進むか?

という状況にあります。
(くわしくはこちらの日の投稿に書いてあります。)

私の通うクリニックでは、体外受精に進むためには
1)事前に渡されるテキストについて勉強して、
2)不妊コーディネーターさんとの夫婦面談(2時間)を受け、
3)理解度テストに夫婦そろって合格しなければなりません。

これは、
・治療に臨むために必要な最低限の知識を当人たちが
 きちんと身に着け、診療を効率的に進めるため。
・安易に治療を始めてしまうことによるトラブルを避けるため。
です。

病院のこの方針には、私自身はとても納得しています。
あらためて、信頼できる病院に通えていると思いました。

ということで、先日よりテキストの勉強中です。
ある程度知っている内容もあるけど、知らないことがたくさん!
それに、実際に自分がこれからこの治療を受けるかもという気持ちで
あらためて勉強すると、理解の仕方もこれまでとは変わりました。

テキストは病院が独自に作っているもので、
実際には1,000円払って買っているので掲載は控えますが、
一つだけとてもグサリときたことを。
体外/顕微受精の成功率についてです。

私の通う病院での治療実績数が、以下のように紹介されていました。
(数字は整数に丸めています。率は対症例に対する値です。)

---------------------
~29歳…妊娠率57%、出産率49%
30~34歳…妊娠率54%、出産率44%
35~39歳…妊娠率49%、出産率34%
40~42歳…妊娠率33%、出産率19%
43~44歳…妊娠率17%、出産率4%
45歳~…妊娠率3%、出産率0%
---------------------

20代と30代でこんなにも出産率が違うのかと
あらためてショックでした。
そして、30を過ぎるとこんなにも右肩下がりになるのかと。

いや、こういう数字はよく見てきたけれど、
いざ自分が今の年齢になって、これから体外受精に
臨むかもしれないという気持ちで改めてみてみると
色々と感じるものがあります。

私は今33歳。
不妊クリニックのドアを叩いたのは29歳の時です。

このブログでは何度か書いていますが、
最初の3年間は今とは別の病院に通っており、
そこでいくつかの検査を受け、タイミング法を続けていました。
が、成果が出なかったので通院先を今の病院に変更。
すると、前の病院での検査結果の診断が誤っていたことや
治療法が不適切だったことがいくつも判明しました。

正直、3年間ムダにした、と思いました。
そして、何の疑問も抱かずに3年間もバカ正直に
通院していた自分を恨めしく思いました。

もしあの時、最初に今の病院を訪れていたら。
29歳か30歳の頃には、今の私の状況までたどり着けていたはず。
そうでなくても、もっと早く見切りをつけることもできたはず。
なんでそうしなかったのだろうと、
言葉通り、後悔先に立たずです。

病院を責めているのではありません。
真剣に考えていなかった自分自身に対して、憤りを感じます。

ということで、これから不妊治療を始めようとしている人や、
不妊治療を始めたけれど、なんとなくタイミング法から
順番に治療をしている、と言う人に伝えたいこと。

普通は、もっとちゃんと考えて、色々たくさん調べて
不妊治療に取り組む人がほとんどだと思うので、
バカな自分を棚に上げて何を偉そうに・・・なのですが(^^;)、
それでも最近、妊活ブームだのなんだの言いますし、
自分への戒めも込めて、書いておこうと思います。

できるだけ自然な方法(タイミングとか)に望みをかけて、
「20代のうちはタイミング法で様子を見よう」とかって考えるのは
全然悪いことだと思いません。
もし今の私が20代だとしても、やっぱりそう思う可能性は高いです。

でも、治療の仕方を決める前に、
まずは信頼できる病院をきちんと見極めて、
適切な検査を受けて、

・不妊の原因(原因不明かの判断も含めて)
・自分に与えられている選択肢と、それぞれの成功率

をきちんと把握したうえで、治療方針を決めるべき。
と思います。

「タイミング法でも妊娠できる可能性が十分残されている29歳」
とりあえず1年間タイミング法を続けてみるのと、

「タイミングも人工授精も可能性は限りなくゼロに近いけれど、
 体外受精をすれば49%の確率で出産できる29歳」

とりあえず1年間タイミング法を続けてみるのとでは、
ぜんぜん違います。
タイムリミット的なことだけでなく、お金だってかかります。

私は治療を始めた当時、後者でした。
でも、勝手に前者だと思い込んでふらふらしていた結果、
33歳も半ばの今、出産できる可能性が下がってしまいました。

その間、
漢方クリニックにも通ってみたり、
葉酸サプリや不妊に効くというお茶を一生懸命飲んでみたり、
体調不良で死にそうなのに痛み止めを飲むのを我慢したり、
排卵検査薬を個人輸入で大量購入してみたり、
友達の妊娠出産を羨ましがって落ち込んでみたり。

いろんなことをしてきましたが、ぜーんぶ意味がなかったわけです。
だってそもそも卵管の機能がほぼ失われていたんだから。
体質改善とかでどうにかなる問題じゃなかった。

お魚さんが、必死に陸上マラソンの練習してるようなもんです。
いや、アナタそもそも肺呼吸できないからね?
スタートラインに立ててないからね?みたいな。

たぶん今の私の年齢だと、出産率は43~44%くらい?
あと5年たっていたら、30数%まで下がっていたことになります。
せめて、30代前半の今気づけて良かったな、と思います。


ということで、そんなことを色々と考えていたら、
やっぱり体外受精に進んでみたいな、と思うようになってきました。
手術後半年はタイミングで‥と思っていたけれど、
少ない回数で成功率の高い年齢のうちに
できるだけ早く挑戦してみたい、という気持ちです。

たぶん、仕事をどうするかとか、今までとは暮らし方のスタイルを
見直さないといけなくなるとは思います。
今は勝手に気持ちが盛り上がっちゃってるだけかも。

まずは面談を受けてからもう一度夫婦で話し合いたいと思います。

ひとまず来週、面談が楽しみです。


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2017
02.20

手術結果まとめ

Category: 不妊治療
さて。
いい加減、手術について書いておこうと思います。

気付けば、手術から約1か月が経過してしまいました。
なんたる筆不精。

あれもこれも書くと長ーくなっちゃうので、
今回は結果についてまとめたいと思います。
私も忘れちゃいそう(忘れかけてる)なので備忘録。と、復習。

今回、私が受けた手術は、
腹腔鏡下手術(ラパロスコープ)です。
腹腔鏡と一口に言っても、その目的によって
何のための手術なのかは様々ですが、
私が手術をした目的は、

・(タイミングで妊娠しないので)お腹の中を覗いてみて、
・内診やエコーでは分からない問題があるかどうかを確認し、
・もしその場で対処できる問題が見つかれば、処置してしまう。

ことでした。

一番疑われる原因は、「子宮内膜症」です。
私は生理の時に痛み(お恥ずかしいですが、肛門の奥が
痛みに驚いてお尻を浮かしてしまうほど、ズキーン!と痛む)があるので
内膜症が十分に疑われました。

なので、先生の見立てとしては、
「内膜症が不妊の原因かも。でも診察する限りそうひどくないと思う。
早いうちに腹腔鏡で確認して、見つかったら取っちゃいましょう。」
というものでした。

内膜症については、自分なりにネットでいろいろ勉強して
だいぶ分かった気になってから入院したのですが、
手術前日に先生からの説明を受けて、
自分が全然わかっていなかったことを知りました。
無知の知。
一つ賢くなりましたよ、私。

以下、私なりに理解したことを図説します。
画力については、「画伯」を自認しているので、
コメントは受け付けません。どうぞご寛容に…。

※※※
以下は、おそらく素人にもわかりやすいように
先生がざっくりと要約してくれたであろう説明内容を、
手術前の恐怖におののいたど素人が、足りない頭で一生懸命
理解できた内容にすぎないので、間違っていることがあるかもしれません。
あくまで一個人がこうだと認識したという程度の参考情報としてとらえてください。
※※※

1.構造(子宮・卵管・卵巣・ダグラス窩)
女性器の構造
※「卵管采」が「卵采管」になってますね。失礼(^^;)

まず、これが子宮・卵管・卵巣の位置関係です。
よく、保健の教科書とかに女性器の断面図が載っていますが、
あれを、断面ではなく外側から見た状態と思っていただければ。
私は、断面図になじみがあったので最初は違和感がありましたが、
実際の症例写真などを見せてもらうと、まさにこの絵の通りでした。

私の画力では伝わらないと思うので、
こちらのサイトの下の方にある図を参考にしてもらえればと思います。

で、ここで大事なのが、「ダグラス窩」
みなさん、どういうモノか答えられます?
私は恥ずかしながら、聞いたことあるけど説明はできませんでした。

ダグラス窩というのは、いわゆる「臓器同士の間にできるくぼみ」です。
これがどういう働きをしているかは、この後。


2.排卵の仕組み
排卵の仕組み


卵巣から排卵した卵子は、先ほどのダグラス窩へ落ちてゆきます。
このダグラス窩というのは、体液で満たされている
「池」のようなものなのだそうです。(素人向けの説明と思いますが。)
ここに、排卵された卵子が、ポチャンと落ちてきます。
それを、卵管の先っぽにある卵管采が、バキュームのように
ダグラス窩にたまっている体液ごと、卵管に吸い上げるのだそうです。

で、無事に吸い上げられた卵子は、卵管内で精子と出会い、受精。
子宮内に運ばれて着床となります。
小さな精子と小さな卵子が出会う確率が高くなるよう、
卵管って細くなっているのだそうです。人体ってすごい!


3.内膜症になると・・

で、これが子宮内膜症になるとどうなるのか。

子宮内膜症とは、本来、内膜ができるべき子宮の内側以外のところに
子宮内膜(血液の塊のような膜)ができてしまう、というものです。
毎月の生理に合わせて、子宮外にできた内膜もきちんと剥がれ落ち、
また次の周期には内膜が分厚くなる…というサイクルを繰り返します。
一度内膜ができるとそこには「根っこ」ができて、
以降、毎月同じ場所で内膜が分厚くなる→剥がれるを繰り返します。

子宮の中にできる正常な内膜は、剥がれ落ちると
膣を通って体外に「経血」として出てゆくわけですが、
子宮の外(つまり出口のない体内)にできてしまった内膜は、
剥がれても出ていく先がありません。
内膜症になると

すると、たとえば子宮の外側や卵管・卵巣にできた内膜は、
↑このように、ダグラス窩に向かって剥がれ落ちてゆきます。
剥がれた内膜は経血、つまり血なので、
ダグラス窩にたまっている体液が、血液で濁ってしまいます。

そして身体は、予期せぬところにたまった血液を
炎症性のものだと判断して、免疫機能を働かせるのだそうです。
そんなダグラス窩の池に卵子が落ちてくるとどうなるか…。
身体の免疫機能によって、卵子は攻撃され、弱ってしまうのだそうです。

さらに、炎症物質の溜まった濁った液体を吸い込み続けた卵管は
癒着や閉塞を起こしやすくなってしまうのだとか。

これが、子宮内膜症が不妊の原因になり得る仕組みです。

もし、ラパロスコープで子宮内膜症が見つかれば、
その場で取ってしまえばいいわけです。
残念ながら内膜症は半年以降に再発する率が高いそうなのですが、
ひとまず半年間は、内膜症を原因とした不妊の悪循環を断ち切ることができます。
ラパロ後の半年間がゴールデン期間と呼ばれるのは、
そういう意味なのだと思います。


ということで、どちらかというと
「子宮内膜症が見つかることを期待して」手術に臨んだわけです。
原因を見つけてもらって、取ってもらおう!という発想で。



そして手術の結果。

内膜症はありませんでした。


なにそれー。はーーー?
って思いましたよ。あんなに恐怖を乗り越えて手術したのに。

先生から受けた説明によれば、

・子宮(外側)に筋腫があったので切除した。
 実は、子宮内にも筋腫があることは前々から分かっているけれど、
 着床に影響しにくい場所だし、子宮を切るとその後半年は
 妊娠が禁忌となってしまうので、あえて温存しています。

・何らかの原因によって、左側の卵巣と卵管が
 腸とひどく癒着し、腸と一体化してしまっている。
 もう、どれが卵管でどれが卵巣なのか不明なほど形を成していない。

・よって、左卵巣からは、もう長いこと排卵していないと思われる。
 ただし、ホルモン生成はきちんとできているっぽい。

・同じく、癒着によって直腸がゆがみ、
 本来ならダグラス窩のくぼみがあるところまで腸がせり出してきている。
 結果、ダグラス窩がほとんど存在しない状態。

・去年FTをしているが、やっぱり右の卵管は狭い。
 特に、卵管采に近い先っぽの部分。
 あらためて今回経腟でFTしたが、通水検査をしても
 圧力をかけないと水が出てこないくらいの状態。

・右の卵管采も、若干癒着していた。FTによって改善済み。

ということで、それらをまとめたのが以下の絵です。

手術結果


もうね、左の卵巣周辺の写真を見て
私も夫もびっくりしました。
卵巣って、写真で見ると白くて、素人でもすぐに
それとわかるような見た目なんですけれど、
私のはもう、左側全体がのっぺりとしたただの壁になっていて
「え?この壁の模様みたいなやつが卵巣ですか?もしかして?」
状態でした。

先生も、ここまで癒着して腸と一体化してしまっているものは
初めて見たのだそうで。

そのあたりの癒着に持ち上げられるようにして、
本当だったらダグラス窩があるあたりにも、
直腸が盛り上がってきてコンニチハしていました。

ここまでの癒着だと、無理にはがそうとすると
腸に穴をあけちゃって不妊治療どころではなくなってしまうので、
癒着をはがすことはせず、そのまま閉じたそうです。
インオペってやつですねー。
(他はちゃんと施術してもらってるので違います。言ってみたかっただけ。)

何が癒着の原因なのかは、今となっては分からないそうで。
子供の頃に盲腸の手術をしていますが、盲腸って右側だし。
腹部の大きな病気ってしたことないし、性病もない。
不明のままです。なんかスッキリしないけど、致し方ない。


ということで、まとめると。

左側はあきらめよ。
幸い機能が残っている右側も、卵管が極端に狭い。
そもそも、卵子を受け止めるダグラス窩が存在しないも同然。

という時点で、私たちからは自然妊娠の道も人工授精の道も
ほぼ断たれた状態であるということが明らかになりました。


そりゃ、ショックでした。
呆然としました。

が。

術前にしっかり説明を受けて、
いろんな構造や仕組みを理解していたので、
結果の説明を受けた時には「あーそりゃそうだよね。無理だよね」と、
冷静に受け止めることができました。

きちんと説明してくださる先生に執刀してもらってよかったと思います。

ここからは体外受精に進むか、
自然妊娠という一縷の望み(奇跡)は残しつつも、
子供はあきらめるかということになります。

以前は、体外受精に対してどうしても拒否感がぬぐえなかったのですが、
ここまでくると、ステップアップしてみてもいいかな、という気持ちになってきました。
15年、20年たって閉経した時に、
「あの時、やろうと思えばできたのに」
って、後悔したくないと思ったんです。

通っているクリニックでは、体外受精に進む前に、
夫婦とカウンセラーの方とで、2時間の面談と
簡単な小テスト(ちゃんと夫婦ともに理解して進もうとしているか)を
受けることになっています。

夫とは、ひとまず半年(6月まで)、タイミング法を続けてみて、
ダメだったら体外も考えてみようという話をしました。
そして、まずは面談だけでも受けてみようかな、と思っています。


そうそう、先ほどの絵には描きませんでしたが、
今回の手術では「卵巣多孔術」という施術もしてもらいました。
卵巣にたくさんの穴をあけて(私の場合は右だけ27個の穴を開けた)、
薬を効きやすくしたり、排卵しやすくしたりするのだそうです。

写真を見せてもらいましたが、私の卵巣、
まるでゴルフボールみたいになっていました。ちょっとびっくり(^^;)

面談の予約が取れるまでにしばらくかかりそうなので、
これで排卵が促されて、それまでに自然妊娠できちゃったりしてー!
なんて、いまだに望みを捨てられない私です。

我ながら、往生際が悪いなー(苦笑)


はぁ。思ってはいたけれど、長くなりました。
でも、振り返る良い機会になりました。
お付き合いいただいてありがとうございます。

今日はこれにて。






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2017
01.29

手術、無事に終わりました

Category: 不妊治療
こんにちは。りこです。

ご報告が遅くなってごめんなさい。
手術、無事に終わりました。
術後も特に大きな問題はなく、昨日無事に退院となりました。

子宮内膜症は思ったほど(というか全く)問題なかったものの、
その他に思いがけない事実が色々と分かり・・。
それなりにショックな現実を知ることになりましたが、
きちんと現状を認識して夫婦で共有できた、良い機会になりました。
と、私は捉えています。

詳しくはまた後日書こうと思います。
ひとまず、無事のご報告まで。


それにしても、もっとお腹の傷が
「ズキズキ!ピリピリ!」みたいに鋭く痛むのかと思っていたけど
まったくそんなことはなく、こちらは良い意味でびっくり。
立ち上がったり姿勢を変えたりする時にはちょっと痛みますが、
それも鈍〜く「イテテテ・・」というくらいで。
よかったよかった(^^)

手術中の気管挿管の影響でまだほとんど声が出ないのと、
抗生剤の副作用(アレルギー?)が出てしまって
お腹がユル〜く、全身がカユ〜くなっているので、
今はそっちのほうがツライかも。

でもまぁ、どれも大ゴトというほどではなく、
元気に自宅に戻って過ごしております。

みなさま、あたたかい応援をいただき、
とてもとても励みになりました。

本当にありがとうございましたm(_ _)m



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